高齢者介護のためのキーファインダー選び

遠隔介護スマートホームの作り方

高齢者介護のためのキーファインダー選びのポイント

高齢者はよく鍵をなくします。そんな時に役に立つキーファインダーを選ぶには、次のポイントを考慮に入れましょう。

  • 電池式のもの
  • 音で探せるもの(80db以上あれば十分でしょう)
  • バッグに付けられる小さな親機のもの
  • たくさんの子機を呼び出せる家に備え付ける親機のもの

キーファインダーとは

キーファインダーとは、見当たらない鍵を見つける手助けをしてくれる装置です。

鍵、財布、バッグ、携帯電話、リモコンなど高齢者が無くしやすいものに付けておいて、場所を知らせてくれる便利グッズです。

なぜ鍵は出てこないのか

一人暮らしをしている高齢者と外に出かけようとすると、決まって鍵や財布が出てこないもの。

それは高齢者自身が大切だと感じている物ほど、無くさないように大切にしまってしまうためのようです。

目に触れない場所にしまってしまうため、通り一遍のところを探してもなかなか出てきません。

おそらく週に1度や2度は探し物で時間を費やすことになるのが日常でしょう。

本人が探し出すこともありますが、予想もしない場所から出てくることが多く、介護する人間とってその場所を特定するのは至難の業です。

高齢者本人が大切だと思っている度合いによって、仕舞い込む場所が深くなり、探し出すのがより困難になります。

そこにいくとリモコンなどはよく無くなりますが、見つけやすいところにあることが多く、比較的容易に探せるものです。

音で探すのが一番

キーファインダーが無くした場所をどうやって教えてくれるのかですが、目、耳、触感のいづれかに訴えるということになります。

  • 目:スマホ、携帯電話への通知後に場所を地図で確認
  • 耳:音を鳴らして知らせる
  • 触感:バイブを振動させる

このうち、高齢者向きなのは音で知らせてくれる装置でしょう。

スマホや携帯電話と連動したスマートトラッカーというものもありますが、スマートフォンを使いこなせる高齢者は少ないでしょうね。

バイブは通知の役には立つでしょうが、バッグに入っている等の場合以外は場所を特定するのは無理でしょう。

電池式の一択

キーファインダーの電源は、

  • 電池式
  • 充電式
  • 使い切り

がありますが、高齢者が長く使えるのは電池式に限りますね。

電池式の装置は、小さな送受信器にはボタン式のリチウム電池、大きな送信リモコンには単三アルカリ電池等が使われます。電池持ちは、探す頻度によりますが、1年くらいは大丈夫でしょう。

充電式や使い切りのタグもありますが、いざとなったときに電池が切れていることが心配です。

電池式の場合でも使わなくても1年に1回くらいは電池があるかどうか確認したほうがよいでしょう。

バッグに付けておくと便利なキーファインダーはこれ

実際に使っているキーファインダーは、バックにつけているこんなものです。

送信機をバッグに、受信機を一つは玄関の鍵に、もう一つは携帯電話に付けています。

これは二つのキーしか付けられませんが、年寄りは二つでも混乱して、いつでも二つのボタンを押しています。

同様のタイプで4つまでのものがありますが、私の母には不要でしょう。

玄関先で鍵がないと騒ぎ出したときには随分と助けられました。大抵の場合、バッグの中にあることが多いからです。

自宅に備え付けるキーファインダーはこれ

自宅にはとにかく沢山探せるキーファインダーとして、これを導入。

8つの受信機が付いて、かつ、キーリングも付属しているので便利。

テレビのリモコン、エアコンのリモコン、お薬手帳入れなどなど、よく無くすものには括り付けています。

家の鍵や携帯電話には、上記のキーファインダー用の受信機といっしょにダブルで付けています。

認知症対策の必需品としてのキーファインダー

キーファインダーを付ける以前は、妹や近所に住む叔母にその都度捜索をお願いしていました。

いまでは、デイサービスの方にキーファインダーを使って捜索していただくこともあり、ほとんど5分くらいで見つけられます。

1時間もかけて捜索していた以前とは隔世の感があります。

家族の精神衛生管理の上にも欠かせないグッズであることは間違いありません。

ただし、私の母のように、押し入れの中やタンスの中に仕舞われていると、微かな音を頼りに捜索をすることになってしまいます。

能力的には80dBのビープ音、受信範囲も30メートル以上とあるので、十分大きな音で家の中であれば十分な範囲を捜索可能です。

認知症の介護グッズとしては必需品ですが、物忘れの多い私の家にも導入を検討しているところです。

まとめ

高齢者はとかく無くしものがおおいものです。それは高齢者が無くしてはいけないとの思いで、大事にしまってしまうことが原因なのかもしれません。介護する側にとって、鍵を頻繁に無くされては大変です。ぜひ、キーファインダーでその悩みを軽減してみてください。選択するには、

  • 電池式のもの
  • 音で探せるもの(80db以上あれば十分でしょう)
  • バッグに付けられる小さな親機のもの
  • たくさんの子機を呼び出せる家に備え付ける親機のもの

を参考にしてみてください。きっと、お役に立つことが多いと思います。