プライバシーの配慮はどこまで
エコー・ショーの設置で設置しているリビングの様子は確認することができたのですが、如何せんカメラからの視野が狭いのです。
エコー・ショーの視野を遮るコップやポット越しに部屋の様子を垣間見ることになってしまいます。
母と話ができれば障害物を取り除いてもらえるのですが、もしもの時には肝心の映像が確認できないことが心配になってきました。
一度、部屋で転倒して腰椎の圧迫骨折となってしまったのですが、次にもしその状態で動けないとしたら、誰とも連絡もできずに待ち続けることになってしまいます。
そろそろカメラの設置が必要になってきました。
WIFIカメラを2台設置
どうせ設置するならリビングのエコー・ショーの死角をカバーすることと、玄関から外に出ていこうとする母を思いとどまらせることができないかと考えました。
そこでリビング用にはアマゾンでHeimVision社のHM302、玄関には同社のHM202Aを購入しました。
同じメーカーだから、同一のアプリからコントロールできるだろうと簡単に考えていましたが、なんと前者はMIPCという汎用アプリ、後者はHeimLinkというメーカー専用アプリでしか動作しませんでした。
共通する汎用アプリでの操作を模索しているのですが、いまだに実現できていません。
まあ、リビングと玄関とで確認するアプリが違うので迷うことはないですが、スマホの画面がスマート機器のアプリだらけになるのは閉口ものです。
これは義母のところに設置したカメラです。今買うならTP-Link製かな。
見守る安心
さて、カメラを導入してみると、それまでにプライバシー云々で導入を躊躇していたことが馬鹿らしく思えるくらいに画期的でした。
何しろ、見守りする側の安心感が段違いです。良い点を挙げると、
- パン・チルト機構:カメラの画角を350度横(縦には110度)に振れるから、死角が少なくなる
- モーション検知:人の動きを通知してくれるので、様子を思い浮かべられる
- SDカード:モーションや人間を認識して録画、あるいは常時録画を後から確認できる
あまり使わなかったのは、
- クラウドストレージ:無料のときに使っていましたが、通信コストが嵩んで上限に達してしまった
- 音声:受信できるが、タイムラグがひどく、双方向通話をするのは無理
(外に出ようとする母を思いとどまらせようとカメラスピーカーから呼びかけますが、まともな会話ができずに外出されてしまったことがあります) - スマート機器と連動:モーション検知を別のスマート機器と連動させるのは同一メーカーでないと難しい(一部、アレクサ経由で連動させているものもあります)
いっしょに暮している程度のプライバシー
ベッドやトイレの中まで監視している訳ではありません。同じ家なら感じられるであろう物音や気配を代わりにセンサーが探知して知らせてくれるだけです。
母には、「泥棒が入って来てもカメラで私に通知が届くから大声で追い返してあげる。」と言っています。
カメラは、プライバシーを侵害するものではなく、障子で仕切られた日本家屋のように、適度のプライバシーを保ちながら互いの安心を得るために必要不可欠なものでした。