玄関のアレクサは徘徊を止められるか

これまでの経緯

玄関にドアロックをかけるのは無理

いままで徘徊対策としては、外に出てしまった母をGPSを使って自力で探し出す方法を模索してきました。

本当は家の外に出る前に徘徊を阻止する方がより良いのですが、そうするための具体的な手立てが見つからないままでした。

玄関の鍵にドアロックを後付けする方法がありますが、これはあくまで高齢者と同居している場合の対策です。

遠隔介護している一人暮らしの高齢者の徘徊対策には向かない方法です。


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玄関ドアのほか、掃き出し窓にもロックをかけないといけません。


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玄関にアレクサを設置

以前に玄関ドアに開閉センサーを設置はしたものの、徘徊防止には活用できていませんでした。

ドアが開いて出て行ってしまったときに、外に設置したカメラから「家に戻って!」と声をかけることはできるのですが、声を振り切って出かけてしまいます。

玄関ドアに張り紙をしてみても効果はありません。

そこで、夕方以降に玄関ドアが開いた場合に警告を発するようにしたらどうかと考えました。

アレクサ(ECHOSHOW5)はリビングに設置しているため、玄関にもスマートスピーカーを追加で設置する必要があります。

リビングに設置しているECHOSHOWはカメラと画面がついたスマートスピーカーで、少し価格が高いです。玄関には画面がついていなくても良いので、ヤフオクでAmazon echo dotを安価に手に入れました。


Amazon Echo Dot 第3世代 チャコール スマートスピーカー

これを使って、①玄関のドアが開く、②開閉センサーが感知、③アレクサがドアの開閉を検知、③アレクサが17時から翌6時までの時刻である条件に合致していることを把握、④アレクサが「外にでないで」と警告メッセージを発報するといった具合です。

アレクサの定型アクション

これを実現するためにはアレクサの定型アクションの設定が必要です。

定型アクションでは、一定の実行条件の下で特定のアクションを実行することができます。

以下に実行条件とアクションの種類を上げておきます。

  • 実行条件
    • 音声:アクションを開始するフレーズを設定することができます
    • スケジュール:時間を設定できます。また、繰り返しの頻度(曜日の設定も可)を設定できます。
    • スマートホーム:スマートホームのデバイスの状態をトリガーとすることができます。
    • 音検出:いびき、赤ちゃんの泣き声、家電の通知音などをトリガーとすることができます。
    • アラーム:アラームをトリガーとすることができます。
  • アクション
    • カスタム:アレクサに実行してほしいアクションを入力して指定できます。
    • スマートホーム:スマートホームのデバイスを操作できます。
    • Alexaのおしゃべり:アレクサに決まった言葉を話させるほか、歌を歌わせたり、ジョークを言ったりさせることもできます。
    • アナウンス:アナウンス内容を送信させることができます。
    • Audible:Audebleに登録された本を読ませることができます。
    • カレンダー:カレンダーに登録された予定を読み上げさせることができます。
    • 日付と時刻:日付や時間を読み上げさせることができます。
    • デバイスの設定:オーディオを停止させたり、音量を調整させたりできます。
    • 呼びかけの通知:呼びかけのメッセージを発報することができます。
    • Fire TV:アレクサでFire TVデバイスでのコンテンツ再生やテレビの操作ができます。
    • 情報:今日の歴史、日の出と日の入り、セレブの誕生日などのお知らせをさせることができます。
    • ミュージック・ポッドキャスト:曲名やアーティスト名などを指定して再生させることができます。
    • ニュース:全国ニュースやフラッシュニュースを再生させることができます。
    • プッシュ通知を送信:プッシュ通知を発報させることができます。
    • スキル:アレクサに登録されたスキル(アプリのような拡張機能)を動作することができます。
    • サウンド:いろいろなサウンドを再生することができます。
    • 待機:一定時間の待機をさせることができます。
    • 天気:天気予報や気温、降水確率などを読み上げさせることができます。

具体的な定型アクションの設定内容

定型アクション名:夜のドアが開く

実行条件①:ドアが開いたとき(接触センサーの状態:開いているとき)

実行条件②:実行する日=毎日、アクティブな時間=17:00~5:59、頻度=毎回

アクション①:「〇〇さん、遅いから出かけてはいけません。戻って、××さんに電話してください。」を三回繰り返し。

アクション②:ブザーを三回再生

仕様するデバイス:玄関のエコー

玄関のアレクサは徘徊を止められない

定型アクションはうまく動作しました。

警告を三回も繰り返して、必死で徘徊を食いとどめようとしてくれました。

それにも関わらず、母は××さんである私に電話することもなく、外に出て行ってしまいました。

努力が報われない気持ちはどこにもぶつけることができません。

虚しさを噛みしめながら、やはり門の鍵をかけるしかないと心に決めました。

門の鍵の自動化については、改めてお話しようと思います。