認知症対策? (白内障手術)

これまでの経緯

白内障で認知症が悪化する?

白内障で目が見え難くなると認知症が進行する場合もあるということです。

母は以前から眼科に通っていますが、白内障のことは言われず、緑内障との診断で目薬を処方して貰っていました。

緑内障の薬は眼圧を下げる薬だそうですが、母の緑内障は眼圧は正常だそうです。

予防的な薬なのでしょうか、それでも緑内障による視野は徐々に狭くなってきているようです。

そこに白内障の症状が悪化したようで、物がよく見えない上に、日の光がまぶしいと訴えるようになりました。

白内障の手術

眼鏡を新調したものの緑内障による視野狭窄と白内障による白濁の症状は改善するはずもなく、せめて白内障の手術ができないものだろうかと思案していました。

叔母に言って、通院している眼科に相談して貰ったところ、白内障の手術は日赤病院を紹介するのでそこで受けることになるということでした。

それも半年から一年待ちとのことでした。

自分で手術ができないから、白内障はほったらかしていたのかと、勝手に不信感を抱いてしまいました。

落屑性緑内障?

そこで、緑内障にも詳しく、白内障の日帰り手術をしている病院を探して母を連れていくことにしました。

たいそう人気の病院で混んでいましたが、受診するとすぐに手術可能だと言われました。

ただし、母の緑内障は落屑性だそうで、レンズを挿入する際に水晶体が落下する怖れがあるといわれてしまいました。

例えそうなっても対処してくれるそうです。

少し不安ですが、さっそく手術の申し込みをして片目づつ2週間間隔で両目とも手術することになりました。

立派な手術室

この眼科医は大学病院の教授から開業医になった人で、病院は郊外にあったものの施設はとても眼科とは思えない立派なものでした。

待合は広々として快適な空間で、検査器具は最新のもののように感じました。

診察室にはアシスタントが二人もついて画面操作をしていました。

手術室は圧巻で、控室で手術の様子を映し出して、付き添いの人に見せて貰えます。

よっぽど自信がないとできるものじゃないと思えました。

大学病院で研修させるためには必要な造りなのでしょうか。

手術成功

母の手術はとういうと、瞳孔が薬では十分に開かず、鍵状の留め具を瞳孔の周りに設置して瞳孔を無理やり広げたうえでレンズを挿入する必要がありました。

見るのも痛々しいです、その手術の繊細さに感動すら覚えました。

控室で解説してくれた看護師が得意そうに先生の手術技術の高さを誇っていました。

母の手術は心配していた事態(水晶体の落下)にならずに済んだのは何よりの幸いでした。

手術の腕は確かだった

その後、この眼科は銀座に開業してコロナで経営がうまくいかず倒産してしまいました。

しかたなく、今は別の眼科で見て貰っていますが、手術痕を見た今の眼科医は、きれいに手術されていると言っていました。

やはり腕は確かなものがあったのでしょう。

手術の技術と経営の技術が両立しなかったのは残念な限りです。