高齢者の一人暮らしを守るドアホンの選び方
高齢者の一人暮らしを守るために適切なドアホンを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが大切です。
まずは押し売りなどの詐欺に合わないための防犯対策、そして認知機能の低下を補うための機器選定を考慮しましょう。
防犯・認知症対策には「スマホ対応」「録画カメラ」

- 防犯目的であれば、スマホ対応や録画機能を備えたドアホンが有効です。スマホ連動型は遠隔地からのサポートでも来客対応が可能です。また、録画カメラ付きのものは悪質業者の訪問を記録し、次回から応対せずに済ます効果があります。
- 認知症の方は押し売り等に騙されていることに気付きにくいため、応対するかどうかを事前に確認できる機能も必要かもしれません。来客と不審者をどう見極めるかが大切です。
来客と不審者の見極め
高齢者にとってドアホン越しに不審者や押し売りに対応するのは困難なことです。
ドアホンがピンポンと鳴った時に対応してしまうと、もう取り返しができません。
基本的にはピンポンを無視するのが良いのですが、そうしてしまうと宅配や来客の対応ができなくなってしまいます。
そこでドアホンが自動で応答してくれる「あんしん応答機能」(パナソニックのドアホンの名称)が便利です。

来訪者が外のドアホンのボタンを押下すると、ドアホンのスピーカーから自動音声が流れ、「お名前とご用件をお話しください」と伝えてくれます。
この間には部屋のドアホン親機には外の画像が写しだされ、不審者かどうかの確認ができます。
そして、来訪者が名前と用件を言って、親機に映し出された画像を見ながら、応答してよいかの確認をしてから、応答ボタンを押してから話せばよいということになります。
もし、不審者かもしれないと思えば、応答せずにおくことができます。
居留守を決め込むかどうかの確認ができるといった機能ですね。
高齢者の「聞こえない」「気付かない」対策

- ワイヤレス子機を使用することで、親機以外でも反応をキャッチできます。音量や呼び出し音の変更も気付きやすさを向上することも可能です。
- 音センサーを使用する方法もあります。音や光で知らせるセンサーは視覚的にも分かりやすく、高齢者の安全をサポートします。
有線か無線か
高齢者宅にはすでに既存のドアホンを設置されていることが多いでしょう。
既存のインターフォンドアホンを新しいドアホンに交換するためには、まず新設するドアホンを有線タイプか無線タイプかの機種選定をする必要があります。
その上で、有線タイプを選択した場合には、既存のドアホンの電線部分を残して取り外したうえで、有効活用する方が良いでしょう。
また、無線タイプを選択した場合には、既存の電線部分も取り外してかまいません。ですが、わざわざ取り外すのは大変ですし、今後有線タイプに交換するかもしれませんので、そのままにしておくことをお勧めします。
有線タイプのドアホン
有線タイプのドアホンは、配線により電源供給と伝送を行います。
電源プラグから供給されるタイプや壁内のケーブルから直接電源を受けるタイプがあります。
有線タイプは高機能なものも登場しており、室内子機をワイヤレス接続させたり、スマートフォンと連動させたりすることもできます。
無線タイプのドアホン
無線タイプのドアホンは「ワイヤレスドアホン」とも呼ばれ、玄関子機と室内親機を配線でつなぐことなく接続できるタイプです。
玄関子機の電源は電池から供給されます。配線不要で簡単に設置できる一方、電池交換が必要な点に注意が必要です。
どちらを選ぶかは、設置場所や機能要件、予算などを考慮して決めてください。
おすすめのドアホン
- パナソニック「テレビドアホン(スマホ連動)」は外出先からも来客対応ができ、録画機能も備えています。
- 自動で応対音声を流してくれる「あんしん応答機能」がついています。
- スマホ連動型で外出先からも来客対応が可能です。
- 録画機能も備えているため、セキュリティ対策にもなります。
- エルパ「ワイヤレステレビドアホン」は工事不要で設置でき、録画(静止画)や通話機能を持っています。
- 工事不要で設置できます。
- 録画(静止画)や通話機能を持っています。
- アイホン「テレビドアホンセット」はスマホ連動で便利に使えます。
- スマホ連動で便利に使えます。
これらの商品は高齢者の安全と快適な生活をサポートするために設計されています。選ぶ際には、ご家族のニーズや環境に合ったものを選んでください。
まとめ
一人暮らしの高齢者の家は何かと物騒です。訪問者を見極めて対応すべきか否かを判断するためには、ドアホンの存在はとても重要です。この観点からドアホンに求められるポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 防犯対策として、ドアホンに録画機能は必須
- 訪問者に名前と訪問目的を確認する自動応答機能(あんしん応答機能)はとても便利
- 有線タイプの配線に不安なら、無線タイプを選んでもOK