徘徊防止にはGPS

これまでの経緯

これって徘徊だよね

ときどき夕方になると母から、孫やひ孫が見当たらないという電話がかかってきます。

そもそも母のところには行っていないはずの孫やひ孫がいなくなってしまったという内容です。

誰も行っていないといくら言っても、さっきまでいっしょにいたと言うばかり。

電話がかかってくれば説得もできますが、いきなり探しに外に出られてしまってはお手上げになってしまいます。

とうとうある日の夕方、孫を捜しに外にでてしまいました。

あちこち歩きまわって、交番で孫がいなくなったと訴えたそうです。

交番の警官の機転で、無事に家まで送ってもらったものの、これはどう考えても徘徊です。

新たな対策を考えなくてはなりません。

外にでることを阻止できないものか

夕方になったら、外に出さないようにするにはどうしたらいいのか。

家の鍵をかけてしまうのはどうだろうか。

調べてみると、ドアノブをロックしてしまう方法や、窓の内鍵をかけるグッズなどがありました。

けれども、どれも高齢者といっしょに暮している場合のもの。気づかずに外に出てしまうことを防ぐ目的のものでした。

家の周りには1mくらいの柵が巡らせてあるから門の鍵をかければ、外に出られるのを防げそうです。

門の鍵はというと、両側がシリンダー錠になっています。

これは都合が良いと思いましたが、誰かにカギをかけてもらわなければなりません。

この時点で行き詰ってしまい、解決策を思いつかないままあきらめてしまいました。

その後、サムターン錠への変更とスマートロックを使って解決を図ることになるのですが、それは後のお話。

GPSで徘徊ルートを辿る

いろいろ思い悩んでいるうちにも、家を訪ねた叔母が近所を徘徊している母を見つけてくれたり、近所の家のチャイムを鳴らして家に送り届けられたりして、近所迷惑となる回数が増えてしまいました。

外に出られても捜索可能な措置を考えざるを得ない状況です。

ネットで調べると徘徊防止グッズの中にGPSがありました。

GPSを持ち歩いてもらえれば、少なくとも現在位置が把握できるし、家から離れたことを知らせてくれる機能もあります。

子供の通学用にかわいいGPSが出回りはじめていました。

ソフトバンクのどこかなGPSという2年間の通信費用付きの端末を購入してみました。

母親が家を出るとメールで知らせてくれて、10分ごとに現在地をルート表示してくれます。

この機能を利用して、隣町に住む叔母に何度も捜索して、助けてもらうことができました。

2年が経過した今は、まもサーチ2という+STYLEの製品を使っています。今度のものは電池持ちが良くなり、電池切れを心配することがなくなりました。もうver3になってますね。

外出するときは必ずGPSを持って行ってもらわなければならない

母は用心深い性格なので、よっぽどのことがない限り玄関の鍵をかけて外出します。

そこで、GPSは鍵とセットにして、キーホルダー替わりに取り付けてあります。

母にとっての近所に行く時と、孫が帰ってこない(妄想に過ぎないが)などの緊急時には、鍵をかけずに出かけてしまうことがこれまでに何度かありました。

そんな時は、当時は隣町の叔母に捜索をお願いしていました。

警察からの通報で発見されたことも3度ほどあります。

玄関で何とか思いとどまらせるようにその後も工夫を重ねることになるのですが、当時はGPSにすがるしかありませんでした。